多様性と境界に関する対話と表現の研究所

アートカウンシル東京

【週報】なんでもない日々に思うこと

2017年02月14日

2月も半ば過ぎ。
まだ少し寒い日が続きそうですが、いかがお過ごしでしょうか。
このところ、週報の更新が滞っていますね。。
申し訳ありません。

更新が滞る、、
その理由として、「書くことがない」というつぶやきが聞こえることがあります。

でも、本当に?と思うこともあります。
日々、生きていて「書くことがない」ってどういうこと?
それはたぶん、「読み物」として伝えるべき内容は「こんなところに行ったよ!」「こんなことをしたよ!」「こんなものを見たよ!」といったことだ、となんとなく考えてしまっているからではないでしょうか。
たしかに、インターネットを見ていると、そんな記事がいっぱい。
私も楽しく読ませてもらっています。

でも、自分の日常は・・・というと、そんなふうに言うには及ばない時間がほとんど。
たとえば、「東京迂回路研究」は、年間をとおして事業を展開していますが、
そのなかで「イベント」として行うものは年に数回。
ほかはいわゆる「そとから見えない活動」です。

ひとつのイベントを行うにも、企画案を練り、検討を繰り返し、
議論し、やっと決まった内容をもとにゲスト依頼をするも、タイミングが合わずに登壇いただけず、企画そのものを見直すことになる、なんてこともあります。

見聞きしてきたことを、どうまとめるか、どうわかりやすく伝えるかに頭を悩ませ、時間ばかりがすぎてしまうこともあります。

とりたてて、なにができた、ということもなく1日が過ぎてしまうこともあります。けれど、それらの時間、作業なくしては、何事も成しえないのも事実。

たいしたことはおこらない。
あるいは日々おこるささいなことに、翻弄される。
それが、日常なのかもしれません。

でも、日常が私たちの暮らしをつくっていくのだから、地味なことを地道に行う。それ以外に、方法はないのだなあとも思います。

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なんでもない日々に、なんでもないことを、丁寧にすすめていく。
年度末まで、残り1ヶ月半。
そんな思いで、過ごしていきたいと思います。

(井尻貴子)