多様性と境界に関する対話と表現の研究所

アートカウンシル東京

【週報】人は一人では生きていけない?

2017年01月25日

毎日寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
東京では雪は降っていませんが、雪の降る地のことを思って、空を見上げています。

さて、2月23日に、「もやもやフィールドワーク報告と対話編 第14回」を行います。
今年度最後の開催です。
テーマは、こちら。
——————————–
第1部 報告:アクションリサーチの試み―ハーモニ―との協働から(最終報告)
第2部 対話:哲学カフェ「人は一人では生きていけない?」
——————————–

MOYAMOYA_2016_NO14_fin

「人は一人では生きていけない?」。
これは、これまで「多様な人が多様なまま共にある」ありようを探求してきた「東京迂回路研究」の、根底にある問いです。今年度を振り返ると、あらためてこの問いに向き合った場面が、いくつもあったように思います。

たとえば、昨年、夏の関西出張で訪問した、「café ここいま」。
精神障害のある人が地域で暮らすための居場所や、地域住民との交流を育む場として運営されるカフェの店主、小川貞子さんによれば、精神障害のある人が退院した後のいちばんの課題は「孤独」だといいます。

たとえば、「子どもの貧困」に関する記事。
本研究所の理事を務めてくださっている坂倉杏介さんのFacebook記事によれば、それは経済問題ではなく、「解決すべきは関係性の貧困」なのだといいます。

そして、「もやもやフィールドワーク調査編」。
今年度を通して行ってきた就労継続支援B型事業所「ハーモニー」との協働にあたり、私たちが挙げた課題は、「困難を抱えた当事者の体験が、社会のなかで抑圧され、無化されてしまうことが多い」という状況でした。これに対し、私たちは、『他者との「体験の共有」の新たなあり方を、ワークショップ開発の過程と実施を通して探求する』研究によって、応えようと試みてきました。最終報告では、取り組みを通してかいま見えた、新たな「現実」を他者と共に作っていく可能性について、お話したいと思います。

人は、本当に「一人では生きていけない」のでしょうか。
だとしたら私たちは、「一人ではない」という実感を、いつ、どのようにして、持つことができるのでしょうか。

今年度の締めくくりにあたり、みなさまと共に、じっくり考えてみたいと思います。
ご参加、お待ちしています!

お申し込みは、こちらからどうぞ。
https://goo.gl/forms/vFyPwayG6GVj8GnC2

(三宅博子)