多様性と境界に関する対話と表現の研究所

アートカウンシル東京

オープンラボへの集中連載①『オープンミーティング&ワークショップ「ハーモニー」』

2016年10月15日

東京迂回路研究「オープンラボ」、開催まであと2週間ほどとなりました。今年度最大のイベントとして行われるこの企画について、今回も、連載という形で紹介していきたいと思います。
第1回の今回は、10月26日に実施するプログラム1『オープンミーティング&ワークショップ「ハーモニー」』のことについて。

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こちらの写真は、「幻聴妄想かるた」のもの。東京・世田谷にある就労継続支援B型事業所「ハーモニー」のメンバーが、自分たちの幻聴妄想の実態をかるたにしました。

「東京迂回路研究」では、昨年秋に開催したフォーラムにて、このかるたで遊ぶ『「幻聴妄想かるた」大会』を実施しました。

*そのときの記録はこちら

【連載】フォーラム「対話は可能か?」を振り返る――前夜祭「幻聴妄想かるた」大会①(長津結一郎)

【連載】フォーラム「対話は可能か?」を振り返る――前夜祭「幻聴妄想かるた」大会②(東濃誠)

このかるた大会には、「妄想」や「幻聴」の体験を媒介に、その場に居合わせたいろいろな人たちの体験が引き出されていく、おもしろさがあったように思います。同時に、このようなかるたを生み出す、ハーモニーという施設の魅力を感じたることとなりました。

このような経緯から、今年度「もやもやフィールドワーク調査編」として、どこか1つのところと協働して調査研究事業をすすめようという案が出たとき、真っ先に名前があがったのがハーモニーでした。

私たちの申し出を、ハーモニーのみなさんは快諾してくださいました。

この調査研究事業については、連載②『中間報告&ワークショップ「もやもやフィールドワーク調査編:ハーモニー」』のほうで詳しく触れるとして、ここでは、「オープンミーティング」についてすこし紹介したいと思います。

ハーモニーで最も大切とされている活動のひとつが、毎週開催されているメンバーミーティング。近況報告や困りごとなどを丁寧に言葉にすることを通じ、他者と共有することを試みています。

「幻聴妄想かるた」も、そんなミーティングの1場面から生まれたそう。

自分の体験を、自分のなかだけにしまいこむのではなく、仲間に話してみる。

他者の体験を、自分のそとのことと遮断するのではなく、じっくり耳を傾けてみる。

それによって、その体験のありようが、すこしずつ変化していく。

そんなことがあったのではないかと想像します。

今回も、そんな体験の共有やありようの変化が僅かながらもおこるような、ミーティングにしたいと思っています。

当日は、ハーモニーメンバーに加え、参加者のみなさまと一緒にこのミーティングの場をつくりだします。ぜひ楽しみに、ご参加ください。

*「東京迂回路研究 オープンラボ」プログラム詳細、お申し込みはこちらへ

(井尻貴子)