多様性と境界に関する対話と表現の研究所

アートカウンシル東京

【開催報告】「現場から言葉をつむぐ ゼミナール」第5回

2016年08月16日

8月5日、「現場から言葉をつむぐゼミナール」第5回が実施されました。

今回のテーマは、「考えを伝える」。
今までのゼミナールで組み立ててきたものを、他の人に見せ、その表現と構成を考え直します。

以下のような流れでおこないました。
1)diver-sionメンバーによる模擬発表
2)レクチャー
3)個人ワーク
4)グループワーク
5)質問タイム
<終了>

初めに、9月2日の「発表会」での実際の発表の場面を想定して、会場の配置や、発表フォーマット、発表時間などを設定し、diver-sionの研究所員3人による模擬発表をおこないました。時間は、ひとり3分。発表は、今までのレクチャーやワークの内容に沿ってつくられたフォーマットに基づいておこなわれます。フォーマットの項目は、以下の通りです。
・何のため(趣旨)
・なぜ(経緯・理由)
・何を(活動内容)
・誰に
・どのように(手段)
・伝えたい内容
実際に、現在進行中・計画中の東京迂回路研究の事業に沿って考えてみたのですが、こうして改めて言葉にしてみると、考えが甘かった、あまり練られていなかった部分が浮き彫りになってきます。

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次に、梶谷先生によるレクチャー。梶谷先生が過去に実際に実施されたイベント「哲学って、サークルだよね♡」に基づいた模擬発表を挟みつつおこなわれました。
このイベントを実施するにあたっては、哲学の専門家ではなく、学生にもっと気軽にサークル感覚で哲学対話に参加してほしい、という狙いがあったそう。この狙いに合わせてチラシの文言やデザインが練られた結果、大胆なアウトプットとなり、実際にFacebookのページビューも圧倒的に多かったといいます。

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上で指定したフォーマットに基づいて考えてみることは、伝える情報の取捨選択や強弱のつけ方を検討するにあたって役に立ち、そのことが実際に情報を伝える場面においても生きてきます。例えば、私たちも、このゼミナールの「発表会」のチラシを作成するにあたって、このフォーマットを使用して考えてみたのですが、デザイナーさんに何をどう伝えるのか、そして、あがってきた案のどこをどう修正するのか、という指示が、今までよりもクリアにできるようになったという実感がありました。
また、必ずしもこのフォーマットに合わないような内容を伝えたい方もいるかもしれません。しかし、そのことも、実際にフォーマットに合わせて考えてみることで初めてクリアになり、ではどのような方法がありうるのか、とじっくり考えることができます。

次は、各自テーブルに分かれて、個別ワーク。受講者それぞれが、自分の伝えたいことを、フォーマットに沿った形に整えていきます。その後、その内容をテーブルごとに発表し、コメントし合いました。
回数を重ねるごとに、受講者のみなさんが他の方の発表に対してコメントする頻度が増えてきたように感じます。テーブルごとに、それぞれの興味・関心のありかを交換し合いながら、白熱したコメントや質問の応酬が繰り広げられました。

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次回、第6回は、いよいよ最終回。受講生のみなさんによる発表です。ただいま聴講者を募集中ですので、もし興味をお持ちの方は、ぜひこちらからお申し込みください!

(石橋鼓太郎)