多様性と境界に関する対話と表現の研究所

アートカウンシル東京

【週報】改めまして、はじめまして。

2016年05月17日

こんにちは。新しく会計担当として事務局に加えていただいた五藤です。
ダイバージョンさんは設立準備時からかれこれ2年以上横目で拝見させていただいておりました。
長くお付き合いできていると、じわじわと体温のようなものを感じられるようになるものですよね。
加入できて、とても嬉しく思っています。

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いろいろな芸術団体・非営利団体の、いろいろなお金回りの業務に携わって日々を過ごしております。
ちょうどこの春から会計の大学院にも通い始めたので、ここで僭越ながら付け焼刃の知識を披露させていただこうと思います。

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「会計」という二文字の言葉、はるか昔の中国、司馬遷の「史記」の次のような記述の中で初めて認められるそうです。

「会って功績を計る」

過去の物事の良し悪しを測定すると、その結果は実績や評判として残り、次の活動に活かされていく、ということでしょうか。まだお金云々の話ではないようです。

こうして判断された価値が他人と交換されることで付加価値は生まれ、また次に繋がっていくとすると、
社会の豊かさとは他人の功績を「利用」して蓄積されていくということなのだ。そうです。

(…付け焼刃知識は以上です。)

IMG_3005

(なんとなく教科書を撮ってみました。)
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価値を認め、他人と共有することが、社会を豊かにする第一歩。

そう考えると、ダイバージョンのスタッフの方々、ダイバージョンと一緒に活動をされている方々は、実は会計の本質を突いた活動をされているんじゃないかなと思うのです。
「会って功績を計る」、その功績の計り方をコツコツと練り上げているように思うのです。

人の営みから滲み出る功績とはなんでしょう?なぜそれは価値なのでしょう?

そんな問いに対する答えと方程式を例えば一つ、
「対話」と「表現」によって練り上げることができれば、

それを割り戻し計算することで、社会の輪郭を一つ、押し広げることになるのでは。
社会の網の目をまた一つ重層的にすることができるのでは。

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と、私自身のダイバージョンでの仕事はそんなだいそれたふわふわしたことではなく、
粛々とお金回りの業務を行うことですが、、
ダイバージョンの事業活動自体にも、可能な限り、参加できたらと思っています。
お目にかかれたときには、ぜひどうぞ、よろしくお願いいたします。

(五藤真)