多様性と境界に関する対話と表現の研究所

アートカウンシル東京

【週報】情報を伝えるということ、伝わるということ

2016年02月13日

1月27日(木)、私たちの事務所に珍しく?お客様をお迎えしました。「NPO法人インフォメーションギャップバスター」の代表をされている伊藤芳浩さんです。伊藤さんは、以前別の方のところで私たちの「JOURNAL 東京迂回路研究 1」を見かけたとのことで、今回お問い合わせをいただき、情報交換をさせていただきました。
伊藤さんからは、情報格差の解消をめざし、課題をひろく知ってもらう活動や、当事者が情報を得られるための活動、さらには公的団体への改善要望などを行っていることなどを紹介いただきました。

私たちは、昨年開催したフォーラム「対話は可能か?」ではUDトークの導入を通じて情報保障についていろいろと勉強させられることも多かったので、今回も伊藤さんが取り組んでおられる情報格差解消のお話について興味深くお話を伺いました。なかでも興味深かったのが、「いろいろな切り口を通じて、障害ということを新しい言葉で表せると良いのでは」というお話。例えば障害に関して社会が抱える課題や現状について「インフォグラフィック」という手法で表現することや、「障害者」という呼び方ではなく「対障者(たいしょうしゃ)」という呼び方をする考え方もあることなどを紹介いただきました。

あっというまの1時間。具体的にすぐに何か、というよりも、今後長期的に情報交換をしていくことで、なにか新しいことができるといいなあと感じました。伊藤さん&手話通訳の方、わざわざお越しくださいましてありがとうございました。

記念写真。わたしは髪がぼさぼさですが…(伊藤さん、写真もご提供いただきありがとうございました!)

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(長津結一郎)